【2020年版】知らないと損?Club Jetstar(クラブジェットスター)会員のメリットとは

クラブジェットスター

クラブジェットスター

国内外に20路線を展開するオーストラリア発祥のLCC(格安航空会社)であるジェットスターには、「Club Jetstar(クラブジェットスター)」という有料会員制度があります。有料会員になれば会員価格でフライトを購入できたり、セールに一足早く参加できたりとメリットも多いですが、本当に値段に見合った会員制度といえるのでしょうか。

ジェットスターは、2017年の8月に有料会員制度であるクラブジェットスターのルール変更を行いました。このルール変更によって、かつて存在した会員限定セールやバウチャーでの入会費キャッシュバック制度は廃止になり、改悪となった印象が強いです。本記事では新しくなったクラブジェットスターは入会の価値があるのかどうか、検証してみたいと思います。

1. 年会費はいくら?

クラブジェットスターの年会費は3,900円で、有効期間は入会費または年会費の支払いから1年間です。支払い後に退会する場合、年会費の払い戻しはできません。

2. 入会方法と退会方法

まず初めにクラブジェットスターの入会方法と退会方法について解説します。入会は、ジェットスターの入会ページから必要事項を入力して会費を支払うことで可能です。デフォルトでは自動更新になっており、入会から1年が過ぎた後も自動的に会員は更新され、年会費が引き落とされます。自動更新をしない場合は、マイアカウント内の「Club Jetstar設定」ページで「自動更新をしない」を選択すれば設定を解除できます。

退会方法は簡単でマイアカウントにログインし、「Club Jetstarから退会する」リンクをクリックすれば手続きを行えます。

3. 会員特典内容は?

特典1:会員価格で予約できる

クラブ ジェットスター 会員価格

紫色で表示されるのが会員価格。この例では通常料金より500円引きとなっています。

クラブジェットスターの会員特別価格が設定されており、クラブジェットスターの会員であれば一般ユーザーよりも安く航空券を購入できます。しかし会員特別価格は全てのフライトに対して適用されるのではなく、時期や予約状況によっては設定がないフライトもあります。また適用されるのは日本発着の一部路線で、全ての路線が対象となるわけではありません。会員特別価格は通常販売されている最安料金に近い金額となっているので、「有料会員であれば直前でも最安運賃でフライトを予約できるかもしれない」というぐらいに捉えるのが良さそうです。絶対に最安値で購入できるというわけではない点に注意が必要です。

ジェットスター 最低価格保証

航空会社にしては珍しく、ジェットスターには最低価格保証があります。

また会員制度とは別に、ジェットスターでは他社フライトの方が運賃が安かった場合、その値段より10%OFFでジェットスター便を購入できるという「最低価格保証」を行なっています場合によっては会員価格を購入するよりも、この制度を使った方がお得にフライトを予約できるかもしれません。この制度を使うには、同一路線でジェットスター便との出発時刻の差が1時間以内である必要がありますが、セール運賃でも適用されます。国内線も国際線も対象なので、Skyscannerなどのフライト横断比較サイトで料金を検索してみて、ジェットスター便より安い運賃がないか調べてみましょう。最低価格保証の申請は、ジェットスター公式サイトのチャットを利用すれば簡単に行えます。

特典2:一部のセールは先行予約できる

クラブ ジェットスター セール

過去に開催されたクラブジェットスターが先行参加できるセール。格安セールというわけではないようです。

以前はクラブジェットスターの会員限定セールが存在しましたが現在は廃止されており、「一般向けセールに早めに参加できる」という内容に変わりました。ジェットスターのセールは運賃も安く、対象路線も多いため競争率が高いです。したがって激安セールを一般ユーザーよりも先に購入できるのであれば、非常に魅力的です。

しかし「一部のセール」となっているように、対象セールは年2回の大型セールと不定期で開催される複数回のセールのみです。過去に開催されたクラブジェットスター会員が先行予約できるセールでは、国内線が片道3,590円から予約できるものなどがありました。ジェットスターのセール相場から考えると、クラブジェットスター向けセールが特別に安いというわけではないようです。

ジェットスターは国内線・国際線が片道6円からといったような「超」激安セールも開催しており、こちらは一般ユーザーでもセール開始と同時に参加できました。今後クラブジェットスター向けのお得セールが増えていく可能性もありますが、現時点ではあまり魅力的なセールは行われていません。ジェットスターのセール予約方法に関する記事でも紹介しているように、一般ユーザーでも十分セールを激安セールを予約することは可能です。

特典3:受託手荷物と座席指定が20%OFF

クラブジェットスター会員であれば、受託手荷物と座席指定が20%OFFとなります。受託手荷物は重さや路線、運賃タイプ、予約シーズンによって大幅に異なっており、最も安いもので700円(5kg、成田〜熊本・高松)から、高いものでは4,900円(40kg、中部〜那覇)となっています。また座席指定料金も同様に、路線やシートタイプ、予約シーズン、運賃タイプによって490円から1,390円まで幅があります。

一概にどれくらいお得かと言うことはできませんが、LCCで高い料金を払って荷物を預けたり座席指定をしたりするぐらいなら、JALやANAなどのレガシーキャリアに乗るという人がほとんどでしょう。受託手荷物や座席指定に高い料金を払う人が少ないと考えると、何十回と搭乗する方でなければ年会費の元を取ることは難しそうです。またこの割引は新規予約のタイミングのみ有効で、予約後に受託手荷物や座席指定を行う場合には適用されません。日本発着の一部路線が対象なので注意が必要です。

特典4:Agodaでのホテル予約が5%OFF

Agoda

Agodaでは頻繁にクーポン配布を行っています。クラブジェットスターの割引とは併用できないので注意。

ホテル予約サイトのAgodaでホテルを予約する際に料金が5%OFFになります。フライトだけでなく、ホテルに対しても割引が設定されているのは嬉しいです。

しかしAgodaでは頻繁にセールやクーポンが配布されていますが、クラブジェットスターの割引はその他のキャンペーンやクーポンと併用することができません。場合によっては5%割引以上のクーポン配布やキャンペーンがAgodaで開催されることがあるので、必ずしもこの特典がお得とはいえないようです。またAgodaを始めとするホテル予約サイトでは、購入後にそのホテルの金額が下がった場合や他社サイトの方がお得だとわかった場合にキャッシュバックをしてくれる「最低価格保証制度」を設けていることがあります。最低価格保証制度の対象となるのは、クーポンや会員価格などの割引を使わずに購入した場合のみなので、予約時に安易にクーポンをしてしまうと最低価格保証制度が適用できずに損をしてしまうこともあります。

ヒルトン 直接予約 特典

ヒルトンでは、公式サイトから直接予約すると様々なメリットが得られます。

同じホテルを予約する場合でも購入サイトによって値段は異なります。必ずしもAgodaが最安になるというわけではないので、複数のホテル予約サイトを横断的に比較できるホテルズコンバインドトリップアドバイザートリバゴなどの海外サイトや、国内であればトラベルコなどを活用してその都度お得なサイトを探す方が良いと思います。ホテルによってはそのような代理店経由ではなく、直接公式サイトから予約してくれる宿泊客に特別サービスを用意しているところや、独自の会員プログラムを設けているところもあります。このように「Agodaが常に5%OFF」という特典は一見お得に見えて実は損をしてしまうかもしれません。ホテル予約の際は様々な要因を考慮して、お得なプランを探すのが良いと思います。

特典5:Global WiFiレンタル10%OFF

Global Wifi

Global Wifiを頻繁に利用する人にとっては、いつでも10%OFFになるメリットは大きいです。

その他の特典として、Global WiFiをレンタルする際に10%OFFになる割引もあります。また旅行先がオーストラリア、シンガポール、フィリピン、台湾、タイの場合、通信料金が1日あたり50円引き500円の受け取り手数料が無料となります。

こちらの特典も必ずしもGlobal WiFiが最安となるのでなく、他の会社を利用したり、現地でSIMカードを購入したりと選択肢は多いです。Wi-Fiルーターのレンタル料金を一斉比較できるサイトとしては、価格.comがおすすめです。この割引をお得に感じかはその人次第ですが、あくまでクラブジェットスターの特典のメインは航空券予約に関するものであり、こちらはおまけ的なものでしょう。

会員以外にも特典は適用される?

フライト予約に関する特典は、クラブジェットスター会員が予約を行えば、一緒に搭乗する場合に限り同行者4人分まで適用されます。自分を含めて5人分の予約をお得に行うことができれば、一回の旅行で元が取れてしまうこともありそうです。

4. 注意点

クラブジェットスター会員であっても、ビジネス向けサイトであるJetstar Business Hubでは会員特典が適用されません。またこの特典は日本地区のみで有効で、ジェットスターが就航するその他の国で適用されません。他の国で特典を利用したい人は、その国のクラブジェットスター会員になる必要があります。2018年1月現在では、日本の他にオーストラリアニュージーランドシンガポールでクラブジェットスター制度が設けられており、制度等はほぼ同じで会員価格もほぼ同額の約4000円です。

5. 結局クラブジェットスターはお得なのか

特典内容とメリット・デメリットをまとめると以下のようになります。

  • 特典1:会員特別価格
    • メリット
      • 直前でも最安運賃で予約できるかもしれない
    • デメリット
      • 対象フライトはごく一部
      • 最低価格保証制度を使った方がお得?
  • 特典2:セールを先行予約できる
    • メリット
      • 対象セールは年2回+数回程度
    • デメリット
      • 超激安セールは先行予約できない
  • 特典3:受託手荷物&座席指定が20%OFF
    • メリット
      • 頻繁に利用する人にとっては価値あり
    • デメリット
      • 新規予約時のみ割引適用
      • 日本発着路線のみ(一部対象外)
  • 特典4:Agodaでのホテル予約が5%OFF
    • メリット
      • Agodaを頻繁に利用する人にとっては価値あり
    • デメリット
      • 他の割引の方が条件が良いことも
      • 最低価格保証制度に適用できなくなる
      • 常にAgodaがお得なわけではない
  • 特典5:Global Wifiが10%OFF
    • メリット
      • Global Wifiを利用する人にとっては価値あり
      • オーストラリア、シンガポール、フィリピン、台湾、タイでは、さらに通信料金が1日あたり50円引き、500円の受け取り手数料が無料となる
    • デメリット
      • 必ずしもGlobal Wifiが最もお得な手段ではない

このように見ていくと、よほど頻繁にジェットスターを利用する人でない限りは、クラブジェットスターの年会費3,900円の元を取るのは難しいと思います。

しかしこのクラブジェットスター会員制度がお得になるケースもあります。自分を含めて一緒に搭乗する人5人分の予約が会員価格で可能なので、もし仮に複数人分のフライトを予約する際にクラブジェットスター会員になることで3,000円以上安くなる場合などは入会価値はあるといえるでしょう。また今後、過去にあった6円セールのような激安セールが会員向けに開催される可能性もあります。その場合は事前に大々的に告知されるはずなので、会員向けセールがあるとわかった後にクラブジェットスターに入会するのが無駄がなくて良いと思います。TRAICYではジェットスターのセール情報をいち早く配信していくので、旅行の際は参考にしてみてください。

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