LCCと、ANAやJALなどは何が違う? 徹底解説!

国内最初のLCCであるピーチが2012年に運航を開始して以来、空の旅はより身近になりました。ここでは国内LCCとANA、JALのようなFSCとの違い。また、LCCのメリット、デメリットについて解説していきたいと思います。

そもそもLCC、FSCとは?

LCCとはLow Cost Carrierの略で、機内サービスの有料化や機材の運用効率を上げることで、運航にかかるコストを抑制し低価格の運賃で利用できる航空会社のことを言います。日本の国内線には、ジェットスター、ピーチ、エアアジア・ジャパン、春秋航空日本の4社が就航しています。

一方で、FSCとはFull Service Carrierの略で、ANAやJALのような既存航空会社のことを言います。複数の座席クラスや自社専用ラウンジ、マイレージサービスがあるのが特徴です。

スカイマークは、LCCでもANA、JALのようなFSCでもなく独自のサービスを行っている航空会社です。受託手荷物はFSCと同様に無料ですが、機内サービスは有料とFSCとLCCの両方の要素を取り入れてます。ただし、スカイマークの場合は、LCCに比べて良心的な値段で機内サービスを受けることができます。

LCCとFSCの違いは?

ライアンエアー

ライアンエアー

値段

まず、一番大きな違いはなんといっても値段でしょう。LCCを使えば同じ路線でもFSCの半分以下の値段で行けるなんてことも多々あります。以下は一例です。また、セールを利用すればこれよりも安く利用できるのでこまめにチェックすることをオススメします。

LCC FSC
大阪/関西~沖縄/那覇(2020年7月1日の同時刻に出発する便で比較) 6,590円 22,860円

手荷物

手荷物には大きく分けて2つの種類があります。搭乗日に空港のチェックインカウンターで預ける「受託手荷物」と機内に持ち込むことのできる「機内持ち込み手荷物」があります。

LCCを利用する場合、受託手荷物は基本有料となっています。また、機内持ち込み手荷物もLCCの場合7キロまでとFSCの10キロに比べて厳しくなっています。

座席

LCCの場合、基本座席指定は有料です。また、座席の前後間隔もLCCとFSCで異なります。LCCの場合は、約74㎝が一般的でFSCの約79㎝に比べて座席間隔が5㎝狭いです。国内線程度の飛行時間であれば我慢できなくもありません。

機内サービス

FSCの場合、アルコールを除いて基本ドリンクは無料となっています。一方で、LCCの場合はすべてのドリンクが有料となっています。
その他にも、JAL、ANAの一部機材では座席の前に個人用モニターがあり映画鑑賞やテレビ番組を視聴することができますが、LCCの場合は個人用モニターなどの機内エンターテイメントはありません。ただ、事前に自分のスマートフォンに映画や音楽をダウンロードしておけば、電波が繋がらない上空でも利用できるのであまり大きな差ではないかもしれません。

LCCのメリット・デメリット

飛行機 機内

飛行機 機内

メリット

LCCのメリットは、何といっても値段です。ANA、JALのようなFSCと比較すれば半額以下で乗れることも多く、セールを上手く利用すればそれよりもさらに安い値段で乗ることもできます。Traicyでは多くの航空会社のセール記事をまとめているので、こまめにチェックしてみて下さい。

デメリット

LCCのデメリットは、ANAやJALなどのFSCでは無料で受けられるサービスがLCCの場合有料だという点です。LCCの最安プランの場合は、荷物を預けるにしても、座席指定をするにしても基本有料です。

また、空港使用料を抑えるために、都市部から離れた空港を拠点としている場合があります。その際、空港までの移動時間や料金が都心の空港に比べて多くかかることもしばしあります。

まとめ

LCCでは、多くのサービスが有料で、また空港が都市部から離れてることも多く、安さに惹かれて買ったはいいものの、色々とオプションをつけることで結果的にはFSCとあまり大差がない値段になってしまう場合がよくあります。予約する前に事前に一度自分の持っていくものや自分の家から空港までの運賃を考えた上で、LCCを賢く利用しましょう。

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